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じみ庄三郎チャンネル

私の想い

"人間を大切にする政治・社会"を完成させたい

今だから告白するが、私は50歳の時、政治家をやめようと思っていた。

学生時代以来、“反共"に生涯を捧げる覚悟で学生運動をし、政治家になってからは保守党陣営で活動してきたが、1991年に冷戦の終結でソ連共産党が崩壊し、私は闘争の対象を失った。また1993年から実施されることになった小選挙区制度導入に伴う政治的空白とそれがもたらすであろう将来の日本の国益の損失に私は深く憂いていた。

ところが、年越しをしていた妻の故郷の佐世保にあるハウステンボスで私は衝撃的な体験をした。カウントダウンで年明けが知らされるともに大量の花火が打ち上げられ、真冬の冷たい潮風に吹かれた私の心にドーンと大砲のような振動が響いた。

“おまえにはまだ国家のためにすることがある。逃げ出すな"という声だった。

その後、私の“新保守主義との戦い"がはじまった。

過度に“小さな政府"を掲げ、優勝劣敗、格差を是認し、弱者を切り捨てる市場原理主義に基づいた経済・政治が台頭しはじめたのだ。私はこれに強く反発し、生涯をかけて闘う覚悟をした。その最たるものが小泉政権であった。

一時の熱狂と興奮のなかで強行された“市場原理政治"で雇用、地方、中小企業、医療、福祉、そして日本社会が崩壊の一途をたどることに強く反発し、私は自分の政治生命をかけて闘った。私は自分の信念に逆らい踏み絵を踏むことができなかった。刺客によって衆議院選挙で落選し、一旦は政治生命を絶たれたが、現在に至るまで後悔はない。落選という天から与えられた試練を前進の糧にするのみであった。

浪人1年10か月を経て本格保守を唱える国民新党に入党し、平成19年の参議院議員選挙で復活当選をさせていただいた。多くの支援者から聞いた切実な心の声、声にならない声を片時も忘れることはないであろう。

リンカーンの言葉に

“幾人かの人をずっとだましておくことも出来る。

また、すべての人をしばらくの間だますことは出来る。

しかし、すべての人をずっとだまし通すことはできない。"とある。

この数年で市場原理政治がもたらしたひずみが社会全体に広がり、歴史の審判ははやばやと下された。非情な市場原理主義という思想もリーマンショックでその欠陥を露呈し、世界全体がコペルニクス的に大きく別の方向へ舵を切る時代に入った。それがどういう方向なのかはまだ定まっていない。ただ社会全体を見たときに、市場原理主義では、多くの人は幸せになれないと私は確信している。

私は医師でもある。医療も政治も“人間"こそが、主人公でなければならないと信じている。共産主義の“ドグマ"や新自由主義の“カネ・マーケット"が主人公であるとする考えには組しない。“人間を大切にする政治・社会"を完成させたい、私が説きに説くのはこのことである。

常に動いている世の中にあって、一つの国に民族と国民一人一人の歴史と伝統があり、それらを踏まえて一つの時代に残すべき価値を分別し、守るべきは守る勇気を持たねばならない。変えるべき価値があるのであれば、人間の道徳・モラルに照らし、腹の底から納得した上で変えなければならない。

“話が長い"といつも言われる。

ワンフレーズ、20秒ですむ発言で真理を言い尽くせるとは思えない。テレビ受けするコメントで思想を全てを吐露できるとは思えない。相手に自分の考えを理解し、賛同していただくためには、真情を込めた長い時間が必要である。現代的ではないが、こういう政治家がいてもよいと思う。

政治家は確固とした価値観を持ち、心の本音の部分で人間が幸せになることを考えなければならない。政治家にとって“世界観"、“歴史観"、“国家観"、“価値観"が最も大切だ。これらをしっかり持って見ないと物事の本質を見失う。社会の制度、仕組みに対する人間の反応は十人十色だ。それぞれに価値観が違う。それが多様性であって、これを判って政治を進めなければならない。

私は、人間の尊厳と威厳を持って“個"を一生貫いて完成させたいと願っている一人間でもある。私の“個"の追求完成は“小乗的"であるが、政治家を志した以上“大乗的"に多くの道を同じくする人々を増やし、糾合したい。

この5年、私は衆議院落選、浪人生活、参議院での復活当選、野党、与党そして閣僚と生涯最大の激動の中を歩んできた。これからも激動は続くだろう。しかし、信じて来た大局観にブレはなかったと胸を張って断言できる。

私は日本を愛している。

そしてこの愛する日本に生まれた私達が“人間を大切にする政治・社会"を実感できるように微力ながら誠心誠意全力を尽くし、生きていきたい。

これが、私の想いである。

平成22年10月

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